現在、世界的にeSports 市場が拡大しているが、このeSportsに関してはさまざまな議論がなされている。大きなものの1つは「根本的にスポーツといえるのか？」という点である。身体活動として捉えた場合や従来のリアルスポーツとの比較を通じて、eSports自体をスポーツとして捉えることが適切か否かについての疑念は現在も払拭されていない。
しかし、認知症や高齢者のリハビリ等に対する効果も検証され、従来のリアスポーツと同様の身体的および認知的な効果についても認められつつある。また、数多くの欧米のプロスポーツチームがeSportsのチームを設立している。そしてリーグも組織され、リアルスポーツの実施種目をバーチャル形式で試合を開催している。また、プロ選手も存在するなど、スポーツマーケット市場においても注目を集めている。
こうした状況を踏まえ、これからのリアルスポーツとeSportsの今後、またその相互作用について検討していきたい。